大嘗祭の斎田、栃木県高根沢町と京都府南丹市に決定

 皇位継承に伴う11月の重要祭祀、大嘗祭(だいじょうさい)の中心儀式「大嘗宮の儀」で使う米を収穫する斎田(さいでん)について、西日本の「主基田(すきでん)」の大田主(おおたぬし)に選ばれた京都府南丹市八木町の中川久夫さん(75)は18日、「大変名誉なことです」と喜びを語った。

 水田がある同町氷所(ひどころ)地区は、周囲の山々から湧き出た清らかな水を利用した米作りが盛んな地域。かつては宮中に献上する氷を保管した氷室(ひむろ)もあり、中川さんは「そうした豊かな水系を持つことも(選定の)理由の一つになった」と話す。

 約2700平方メートルの水田では府のブランド米「丹波キヌヒカリ」を栽培。中川さんは斎田に選ばれたことについて「誰も経験したことのないことで、うれしいだけでなく心配ばかりだった」と明かす。米作りの経験は50年以上というベテランだが、大役にプレッシャーを感じたという。

 午前6時半に起きて水田で作業にあたり、台風対策や水の管理に細心の注意を払う日々が続いた。それだけに、丹精込めて作った米の出来は「オッケーです」と自信を見せる。

 たわわに実った黄金色の稲穂は重そうにしなり、収穫の時を待つばかりだ。稲を刈り取る「斎田抜穂(ぬきほ)の儀」の日程は今後決められるといい、中川さんは「なんとしてもやり遂げたいという覚悟でいます」と表情を引き締めた。

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