大嘗祭大田主の石塚さん「全身全霊で」 関係者は県産米PRに期待

 皇位継承に伴い行われる大嘗祭(だいじょうさい)の中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」で使う米を収穫する斎田(さいでん)について、宮内庁が東日本の「悠紀田(ゆきでん)」が栃木県高根沢町に決定したと発表したことを受け、耕作者である大田主(おおたぬし)の石塚(いしつか)毅男さん(55)=同町大谷=が18日、宇都宮市内で記者会見した。石塚さんは「最高の米を奉納できるよう全身全霊で取り組む」と意気込みを語った。奉納されるのは県オリジナル品種の「とちぎの星」で、JA関係者らは、全国に県産米の品質をPRする絶好の機会と期待を込める。

 石塚さんは会見で、「高根沢は水にや土に恵まれ、安心・安全な米作りができる。(数ある県内市町で)高根沢が選ばれ本当に誇りに思う。儀式に向けて精いっぱい頑張りたい」と話した。

 石塚さんは、同町で代々米農家を営む一家に生まれ、20歳で就農して以来、米、麦、大豆などを大規模に栽培してきた。地元「JAしおのや」の作物部長として、高品質な県産米の生産に取り組むほか、後継者育成にも積極的に取り組んでいて、今回の大役にはJA栃木中央会が推薦した。

 会見に同席した同会の高橋武会長は「石塚さんは稲作技術、農業経営などの面からも傑出していた新進気鋭の農業者。自信を持って推薦した」と太鼓判を押す。

 奉納米の「とちぎの星」は県農業試験場で誕生した県オリジナル品種で平成26年に市場に登場した。コシヒカリをルーツに持つなすひかりが親で、大粒で暑さに強く品質が安定しているのが特徴。食味ランキングで29、30年産が2年連続最高評価の「特A」を受けている。斎田は18日から警備を開始し、すでに周囲250メートル以内が立ち入り禁止となっている。

 御料牧場を通じて皇室と縁の深い同町の加藤公博町長は「大嘗祭に高根沢町のお米が選ばれたことは慶賀に堪えません。町の先人に感謝するとともに、選ばれた石塚氏に祝意を表します」とコメント。福田富一知事も「石塚さんは米栽培に高度な知識・技術を持ち若手農業者のリーダー的存在として活躍されていると伺っている。令和の時代に本県農業を今後とも支えていただきたい」と祝福した。(松沢真美)

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