「歴史とは何か考えよう」大阪・清風高校で講演会

 高校生に将来を考えるきっかけにしてもらおうと、「高校生のための文化講演会」(産経新聞社・一ツ橋文芸教育振興会主催、文部科学省・集英社後援)が18日、大阪市天王寺区の清風高校で開かれ、歴史学者の成田龍一さん(67)が「歴史とは何か、考えてみよう」と題して講演した=写真。

 進路選択を控えた高校生を対象にした講演会。さまざまな分野で活躍する文化人らを講師に招いて全国で開催されている。54回目の今回は、同校の1年生約590人が講演を聞いた。

 成田さんは、時代によって考え方などが変化していくとした上で、「変わるということが歴史を考えていく入り口」と強調した。戦前の漫画「冒険ダン吉」を例に挙げ、未開の島に流れ着いた主人公の少年が先住民を差別的に呼ぶ表現などが、当時は肯定されていたのに対し、現代では同じことをすれば批判の対象となると指摘。「当時の人たちの考え方を理解し、今の自分たちと比べて変化を知る。これが歴史を知る、考えるということになる」と締めくくった。

 高田彪世さん(16)は「歴史の見方が変わった。いろんな考え方が出てきて興味深かった」と話した。

 講演後、同振興会から生徒代表に著書「近現代日本史との対話」上下巻と集英社文庫100冊などが寄贈された。

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