万博はオワコン? アメリカ館「月の石」に代る目玉は

 三菱総合研究所の高橋朋幸西日本営業本部長は「70年は国や企業が中心で万博を通じてその後、海外のライフスタイルが日本に入ってきた。25年は個人が主体の万博になる。そして100年寿命時代の個人のライフスタイルを考える万博になるのではないか」と推測する。

 「正直、最初はいまさら万博か、オワコン(終わったコンテンツ)かと思った」

 今年8月、万博関連のシンポジウムでこう吐露したのは大阪・関西万博の誘致時の会場計画アドバイザーとして関わった建築家の豊田啓介さん。しかし、その価値について突き詰めて考えていくうち「70年より、国の経済や人々の生活に大きな影響を与える可能性がある」と思い至った。

 米グーグルなどは情報通信技術を駆使したスマートシティーの運営に乗り出しているが、日本は出遅れ感が否めない。

 ただ、プラットフォーマーには、製造業が持つノウハウは乏しく、モノづくりのあり方に戸惑いがあるという。豊田氏は「日本のモノ作りの知見は金鉱脈化している」と分析。25年の万博会場となる大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)では都市計画、社会環境の実証実験を行える特区のような規制解除も想定されていることなどから「万博は日本の企業が、デジタル技術を融合したプラットフォーマーになれる最後のチャンス」と期待を込めた。

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