「まさかまさか、です」「リチウムイオンは謎だらけ」 ノーベル化学賞・吉野彰氏の一問一答

 ノーベル化学賞の受賞が決まった旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)は9日夜、旭化成東京本社(東京都千代田区)で記者会見を開いた。主な一問一答は次の通り。

 --毎年候補に挙げられ、ついに受賞が決まった

 「化学賞のフィールドは非常に広く、なかなか順番が回ってこなかった。『もし順番が来たら絶対取りますよ』とは言っていたが、まさかまさか、です」

 --リチウムイオン電池は環境問題にどんな形で貢献できるか

 「電気を蓄えるのが一番の機能。一つは既に始まっているが、電気自動車の普及。単に車をクリーンにするだけでなく、巨大な蓄電システムが同時に実現することになり、太陽光や風力などの変動の激しい発電技術が普及しやすくなる」

 --リチウムイオン電池をどう展開させていくか

 「やはり技術改良が必要。リチウムイオンの本当の姿は、アカデミックな観点から謎だらけ。原点に戻っていろいろなことを知っていかないといけない。これまでと違う発想の新しい技術が出てくる可能性があり、わくわくしている」

 --子供たちにメッセージを

 「私自身もそうだったが、誰かにきっかけを与えられて将来の道を決めていく時期が来る。(自身の受賞を)自分の将来を決める一つのきっかけにしてもらえればいい」

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