「富士山は山梨だけのものではない」 元文科相が鉄道構想にクギ

 山梨県が検討している「富士山登山鉄道」構想について、有識者でつくる富士山世界文化遺産学術委員会の委員長を務める遠山敦子元文部科学相が「富士山は山梨県だけのものではない」と、同県の進め方にくぎを刺していたことが分かった。

 学術委員会は世界文化遺産としての富士山の保全策を探る組織で、21日に東京都内で会合が開かれた。山梨県によると、委員から、登山鉄道構想について国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会に報告を求める意見が出た。

 これを受けて遠山氏が「富士山は山梨県だけのものではなく、日本国民、世界の山。(登山鉄道構想は)山梨県でやってるからいいということでない」と、同県に慎重な対応を求めた。

 遠山氏は静岡高出身で、静岡県富士山世界遺産センター(富士宮市)の館長を務めている。

 富士山登山鉄道構想は富士山の山梨県側の麓と5合目を結ぶもので、同県の検討会が来年中に基本構想をとりまとめる方針だ。

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