SL「C11」、重連でラストラン 真岡鉄道に多くのファン

 下館駅(茨城県筑西市)と茂木駅(栃木県茂木町)の42キロを結ぶ真岡鉄道真岡線で23日、蒸気機関車(SL)を2両つないで走る「重連運転」が行われた。このうち1両の「C11形325号機」は、近く他社へ譲渡されるため、重連で走るのはこれが最後。ラストランを記憶にとどめようと、小雨の降る寒空の下、多くの地元住民や鉄道ファンが沿線で迫力ある驀進を見送った。

 観光列車「SLもおか」はこの日午前に下館を出発し、午後に茂木から折り返す。先頭のC11に、もう一両のSL「C12形66号機」を後ろ向きに連結して走った。3両の客車は、名残を惜しむ客で満員となった。

 真岡鉄道では平成6年から観光の目玉としてC12の運行を始め、10年に予備機としてC11形を導入した。しかし老朽化に伴い、高額な検査・維持費が課題に。2両を保有する沿線自治体(芳賀地区広域行政事務組合)は、C11を東武鉄道へ譲渡する方針を決めた。

 真岡鉄道を走るSLは1両となるが、関係者は「真岡駅の『SLキューロク館』も打ち出し、“SLが走る街”として観光客を呼び込みたい」という。

 平成25年にオープンしたキューロク館には大正時代の名機「9600形」と、SLの代名詞デゴイチこと「D51形」が保存され、圧縮空気を使い約50メートルの線路を自走する姿を見られる。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ