「祝賀御列の儀」で国民を魅了 皇后さまのエレガンスを振り返る

 天皇陛下のご即位に伴い、11月10日に行われたパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」。陛下とともに、皇后さまも最高の笑顔と装いを国民にお見せになった。白いロングドレス、きらめくティアラ…。令和の一大イベントでのお姿は、国民を魅了した。今月9日に誕生日を迎えられる皇后さまの“エレガンス”を振り返った。

ジャケット重ね

 「おめでたいセレモニーとあって、エレガンスの極みともいえる装いでいらっしゃいました。全体に施された、透かしのような和柄の模様も含めて、皇后さまの皇室と歴史へのご敬意が感じられます」

 皇后さまがパレードでお召しになったロングドレスについて、ファッションジャーナリストの宮田理江氏は、こう解説する。「ドレスの中でもローブ・デコルテというタイプ。鎖骨のあたりが優美に出る一方で、靴まで隠すほど、丈が長く、最も格式の高いクラス」だという。皇后さまは5月1日の陛下のご即位の日、「即位後朝見の儀」でもローブ・デコルテを着けられた。

 「以降、ウエディングドレスにこのタイプを選ぶ花嫁が増えたと言われています。首から肩に掛けての肌見えが気になりやすいのですが、パレードの日の皇后さまのように、ジャケットを重ねると、品格を高めた着映えに整えられます。私たちの着こなしの素敵なお手本と言えるでしょう」

伝統のティアラ

 ティアラも話題に。明治時代以降の歴代皇后にデザインが受け継がれる通称「皇后の第一ティアラ」。ほかのティアラよりも格式が高いもので、皇后さまは5月1日の宮中儀式で着けられ、上皇后さまも、皇后として臨まれた「祝賀御列の儀」で着けられていた。

 「明治20年2月11日付の東京日日新聞は『王冠はブリリアント型の金剛石(ダイヤモンド)60個』で作られ、9つの頂点の中心のものは『21カラット』だと報道しています」

 皇室の歴史とファッションに詳しい大東文化大の青木淳子特任准教授は、こう解説する。パレードの日、皇后さまのお耳にはアクセサリーもきらめいていたが、宮田氏は「ティアラとの組み合わせが皇后さまのお顔周りに特別な光輝を招き入れています」と話す。

取り入れるには

 一般の人がティアラを着ける機会はなかなかなさそうだが、少し工夫することで、ファッションに取り入れることもできるそうだ。宮田氏はティアラの“代わり”として、カチューシャを勧める。

 「単なる髪抑えのイメージもありますが、実はおしゃれツールとして頼りがいがあります。顔よりも上の位置に添えるので、視線を引き上げる働きがあり、着姿全体が縦長に映る効果が期待できます。透明なイヤリングを着けると、顔周りにも透明感が広がり、さわやかな表情に映ります」

 大きめのヘッドアクセサリーと小ぶりのイヤリングという“大小コンビネーション”はフェースラインを引き締める視覚上の効果も。宮田氏は「皇室のファッション感覚のお下がりをいただくつもりで、着こなしに取り入れてみてもよいでしょう」と提案した。

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