皇后さま56歳 国民との触れ合い、大切にされ

 9日に56歳の誕生日を迎えられた皇后さま。5月の代替わり以降、数多くの即位関連儀式に臨み、皇后としての歩みを進められた。この1年は、すべての地方行事に参加し、8府県をご訪問。行く先々で国民との触れ合いを大切にする姿勢を示された。医師団は公務の着実な積み重ねが皇后さまの自信となり「ご活動の幅の広がりにつながってきている」と評価した。

 「きれいにかけましたね」。9月7日、秋田県で開かれた「全国豊かな海づくり大会」の関連行事。絵画や習字を出展した子供たちに、皇后さまは優しく声をかけられた。

 続くレセプション行事には休憩を挟まずにご臨席。側近は「体調を整えるための時間を交流に充てられた」と打ち明ける。

 9月はほかにも国民文化祭(新潟県)、国民体育大会(茨城県)があり、ひと月に3つの地方行事を果たされた。11月下旬には「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」を終えたことを伊勢神宮や歴代天皇に報告する「親謁(しんえつ)の儀」のため、三重県と、奈良・京都両府県をそれぞれ2泊3日でご訪問。皇后さまが公務のため地方に2泊されたのは、平成19年以来のことだった。この1年の都内のお出ましは67件。昨年0件だった宮中祭祀(さいし)は7件に臨まれた。

 精力的なご活動の背景には、国民から寄せられる励ましがあると側近らは口をそろえる。医師団も「温かい声や反応に元気づけられておられる」と指摘した。

 一方、皇后としてのご活動の軸が垣間見えた出来事もあった。7月29日、横浜市で開かれた環境保全の技術に関する国際シンポジウム。レセプションの席で、皇后さまが女性研究者らを励まされる場面があった。

 関係者によると、皇后さまは、女性研究者らが環境問題を学べる子供向けのイベントなど、シンポの企画運営に尽力していると聞き「多くの女性が活躍しているんですね」と喜ばれていたという。次世代や環境問題は、皇太子妃時代から関心を持ち、ご感想の文書でもプラスチックゴミ問題などを具体例に挙げられた。

 医師団は1年を振り返り「特に強い責任感を持って」務めに取り組まれてきたと評価したが、「依然としてご快復の途上にあり、ご体調には波がおあり」と強調する。大きな行事の後には「お疲れがしばらく残られる」とし、過剰な期待がご快復に「逆効果となり得る」と理解を求めた。

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