多角的視点に気づく 神奈川県の高2・影浦さん 第10回いっしょに読もう!新聞コンクール表彰式

 全国の小・中・高校生が家族や友人と一緒に新聞記事を読み、意見や感想を文章にして応募する第10回「いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の表彰式が14日、横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれた。

 表彰式では、本紙東京版8月3日付の京都アニメーション放火殺人事件をめぐる記事「遺族に配慮 異例対応」を題材にした作品で、審査員特別賞を受賞した神奈川県立横須賀高2年の影浦響子さん(17)をはじめ、小中高の各部門の最優秀賞、優秀学校賞15校の代表校に賞状と記念品が贈られた。また、受賞者と選んだ記事を書いた記者らとの対談も行われた。

 今年は国内外から過去最多となる計5万7561編の応募があった。

 ■審査員特別賞 神奈川県立横須賀高2年、影浦響子さん(17) 「多角的な視点失わずに」

 美しく繊細な映像と巧みな演出で、数々の名作を生んできた京都アニメーション。審査員特別賞に選ばれた影浦響子さんも、その作品を愛する1人だ。

 「好きな作品を作った会社での事件。だから犠牲者の氏名公表は早すぎると思った」。事件から半月後、10人の氏名公表に至る経緯を伝えた記事に、当初は疑問を感じた。母、亜紀さんに伝えると、「わが子がどう生きたか、思いを伝えたい人もいるかもしれない」。その言葉で記事を読み返し、「報道されない被害」もあることを知った。

 表彰式では、事件を取材した本紙京都総局の秋山紀浩記者が、亡くなった石田敦志さんの父、基志さんの「石田敦志というアニメーターが確かにいたことを忘れないで」という言葉を紹介。会場に京アニへの支援を訴えると、影浦さんは「『京アニが愛されている』という視点がうれしかった」と話した。

 いつか京アニ作品のように自身が心から愛する作品にかかわるのが夢。「いろんな立場で物事を見ることをこれからも意識したい」

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