接触しなくても「濃厚接触」 新型ウイルス検出めぐり誤解も

 中国中部の湖北省武漢市で発症が相次いでいる原因不明のウイルス性肺炎に関連して「濃厚接触」がネットで話題になっている。

 厚生労働省は16日、中国の武漢市に滞在し、日本に帰国した神奈川県在住の30代の中国人男性から中国で確認されているものと同じ新型コロナウイルスが検出されたことを明らかにした。日本国内で新型肺炎の感染者が確認されたのは初めて。

 発症者の多くが武漢市内の海鮮市場の関係者であることが判明しているが、厚労省によると、男性は市場には立ち寄っていないと説明しており、中国国内で新型肺炎の患者と濃厚接触した可能性があるという。

 濃厚接触という言葉から、個人的かつ親密な触れ合いをイメージしたネットユーザーは多かったが、国立感染症研究所のホームページによると、「濃厚接触者」の定義は「医療従事者や家族、または同様な状況で、症例の世話をした者」「症例に症状があった時期に同じ場所に滞在(同居、訪問等)した者」。皮膚が触れ合わなくても、同じ空間にいるだけで濃厚接触した、ということになる。厚労省もインフルエンザ対策について、患者と同じ家庭、同じ職場にいた人を濃厚接触者としている。

 ツイッターでも大きな話題になり、同日昼ごろに「濃厚接触」がトレンド入り。言葉の意味を勘違いしていたという声は多く「アイドルの握手会は濃厚接触なのか」などと戸惑う人もいた。一方で、マスクや手洗いなどの基本的な予防対策を忘れないようにしようと呼びかける投稿も少なくなかった。

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