人との関わりがコミュ力高める 本紙井口編集局長が駒大で講義

 駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部「GMSキャリア講座I」の授業で、産経新聞東京本社の井口文彦・執行役員編集局長が特別講義を行い、2~4年生約130人が参加した。

 テーマは「コミュニケーション能力を高めるには」。井口局長は、緊迫する中東をはじめとする世界情勢を踏まえ、「先が見えない時代だからこそ、より正確な情報をいち早く伝える新聞記者の重要性は高まっている」と説明。その上で、事件や事故の報道を担当する社会部の記者を長く務めた経験から、「あらゆる分野の取材の基本は、何が事実かを見極める事件記者の経験です」と語った。

 また、相模原障害者施設殺傷事件や京都アニメーション放火殺人事件などの取材・報道を例に「事件には、社会を取り巻く流れのようなものが反映されている。被害者遺族からその理不尽さを取材することが、事件の本質を語ることにつながる」と述べた。

 聴講した学生からは、京アニ事件に関連し「大切なのは遺族の感情なのか、それとも読者の知る権利なのか」という質問も出た。

 井口局長は「難しい問題で、さまざまなことを考えさせられた。だが、被害者の人生を伝えることこそが事件を伝えることであり、社会を変えうる原動力になると信じる」と答えた。

 最後に学生たちに向け、「記者の取材力はコミュニケーション力であり、人間力。皆さんもさまざまな人と積極的に関わって、人間力を高めてほしい」と激励した。

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