情報収集衛星、9日午前に打ち上げ ロケットは発射地点に移動

 政府の情報収集衛星光学7号機を搭載したH2Aロケット41号機が9日午前10時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。北朝鮮の軍事施設や中国艦船の監視強化につなげる安全保障上、重要な打ち上げだ。既に準備は最終段階で、センター周辺は厳重な警戒態勢に入った。

 41号機は8日夜、機体の組み立て棟から姿を現し、約480メートル離れた発射地点まで台車に載ってゆっくりと移動。9日未明には液体燃料の充填(じゅうてん)も完了した。

 打ち上げの成否が正式に発表されるのは、午後0時半過ぎとなる見通しだ。

 事実上の偵察衛星である情報収集衛星は、平成10年に北朝鮮が弾道ミサイル「テポドン1号」を発射したことを契機に導入された。近年は尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺など東・南シナ海を航行する中国艦船を監視する役割も高まっている。

 デジタルカメラのようなセンサーで晴天時の日中に撮影できる光学衛星と、電波を使うことで悪天候や夜間でも撮影できるレーダー衛星で構成。衛星が計4基あれば地上のどこでも1日1回以上撮影でき、取得した画像は、外交や安全保障などの幅広い分野で政府の判断に生かされる。

 現在は光学2基、レーダー5基の計7基を運用しているが、設計上の寿命は5年間で、既に3基は寿命が過ぎている。今後も監視能力を維持するには、後継機の投入が欠かせない。

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