長岡藩士のファストフード「桜めし」 司馬映画「峠」の主人公、河井継之助も絶賛

 新潟県長岡市には「桜めし」と呼ばれる食事がある。大根のみそ漬けを細かく刻んでご飯と炊き込んだもので、別名「みそ漬け飯」。「質素倹約」「常在戦場」を信条とする長岡藩士が有事の際にさっとかき込み、すぐに出かけられるようにと好んで食したファストフードだ。戊辰戦争に遭遇する長岡藩を描いた映画「峠」(司馬遼太郎原作)が今秋公開されるが、主人公の藩士、河井継之助もこよなく愛した。映画公開を控え、長岡市のみそ製造会社がリニューアル発売した「桜めしの素」を味わってみた。(池田証志)

 「みそ漬け飯ほどうまいものはない」

 幕末の世に生まれ、後に長岡藩の筆頭家老となる藩士、河井継之助は、領内にある庄屋の屋敷で出された桜めしをこう言って食べた。司馬遼太郎の大作「峠」のワンシーンだ。

 奥羽越列藩同盟に加盟する決断を下し、北越戦争を指揮した継之助はいまでも長岡市民にとって郷土の偉人だ。新潟赴任直後に読んだ名著の興奮を思い出しながら、地元長岡市にあるみそ製造会社「柳醸造」を訪ねた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ