タピオカの次は…“究極の製法”台湾チョコ、バレンタインで注目

 台湾最南部・屏東(ピントン)県産のチョコレートが、世界で高い評価を受けている。素材本来の味を最大限生かす“究極の製法”が人気の秘密だ。現在もブームが続く台湾発祥のタピオカティーに続き、バレンタイン商戦で存在感を発揮している。(矢田幸己)

 「チョコレートは一貫生産で、その工程はカカオの木の栽培からすべて手作りです」

 屏東県の東港に拠点を置く「福彎巧克力(フーワンチョコレート)」。敷地内の庭で小さな実を付けたカカオの木々を前に、現地の女性スタッフが話す。

 フーワンのチョコは、木の栽培からチョコの加工までを一貫して行う。これは「Tree to Bar(木からチョコへ)」と呼ばれ、業界内では、「Bean to Bar(豆からチョコへ)」を超える“究極の製法”として知られる。

 木から収穫されたカカオ豆はバナナの葉とともに1週間発酵し、天日干しに。乾燥空間で水分を7%以下に抑えつつ、出荷前まで一定の湿度が保たれた冷蔵庫で保管する。屏東産カカオはフルーティーな味わいが特長で、加工はチョコレート鑑定士の資格を持つショコラティエらが手掛ける。

 フーワンは2019年、チョコレートの世界的な品評会「インターナショナルチョコレートアワード」のダークチョコ部門で金賞を受賞。近年はお土産として台湾チョコを選ぶ日本からの観光客も目立つという。

 アフリカ諸国や南米生産のイメージが強いカカオだが、台湾での生産のルーツは日本統治時代にさかのぼる。

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