川喜田半泥子が愛した「雪月花」 16日まで企画展

 津市垂水の石水博物館で、第6代百五銀行頭取で同館を創設した陶芸家、川喜田半泥子(はんでいし)(1878~1963年)が愛した「雪月花」という言葉をキーワードにした作品などを紹介する企画展「雪月花」が16日まで開かれている。

 「雪月花」は中国の詩人・白居易がつづった詩「雪月花の時に最も君を憶(おも)う」が語源で、日本に伝来してからは冬の雪、秋の月、春の花を愛でる美意識として伝わり、詩歌や絵画、工芸品にも美しい情景を表す概念として伝わっている。

 半泥子は「雪月花」をモットーに作品づくりや収集にあたった。企画展では半泥子と川喜田家が所蔵してきた約3万点のコレクションの中から茶碗や古書、掛け軸、屏風など36点が並ぶ。

 半泥子の作品としては「雪月」の文字にピンクの花びらだけを描き「雪月花」と読ませる半泥子流のウイットと風雅な精神を表す掛け軸がある。昭和17年に京都で開かれた茶会で、表千家、裏千家、武者小路千家の家元が、半泥子のため雪月花の1文字ずつを揮毫(きごう)した貴重な掛け軸も展示されている。

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