覚悟する時代 孤独との向き合い方を指南する“高齢者本”が活況

団塊世代にエール

 昨年12月出版の『俺たちの老いじたく』(祥伝社)は、漫画家、弘兼憲史さん(72)が20年前に出版した本の新装復刊だ。書籍出版部の沼口裕美さんは「最初の出版時に弘兼さんは52歳で、今思えば『老いじたく』というには早すぎる年齢。ただ、今読んでも面白く、むしろ今の方がテーマ的に合うと考え復刊しました」と説明する。

 弘兼さんは、自身の世代が作り出した「ニューファミリー」が核家族化を招き、現在のひとり暮らし老人を多数生み出したが、老人が暮らしやすいように社会の変化が起こりつつあるとし、「団塊世代の老後はそんなに捨てたものにはならないだろう」と指摘。「家族や友人がいなくなったら、『孤独もまた楽し』と頭を切り替える。人生は楽しいことと辛いことがセットでやってくるもの」とつづり、同世代に向けて「軽い足取りで、未完のこの人生を死ぬまで歩いていこうではないか」と呼びかけている。

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