歴史・文化伝える「伝統野菜」はいかが? 「木之山五寸にんじん」が旬

歴史や文化の象徴

 そもそも「伝統野菜」とは、何だろう。在来野菜のうち、ブランド化の目的で自治体や関連団体が認定したものが伝統野菜と呼ばれているが、では「在来野菜」の定義は? 

 在来野菜に詳しい山形大学農学部の江頭宏昌教授(植物遺伝資源学)は、在来野菜の定義に「自家採種が行われてきたこと」「地域で世代を超えて生活に利用されてきたこと」を挙げる。

 形や味が均質化され全国的に大量に流通する「商業野菜」とは違い、地域で食べ継がれてきた伝統野菜は、時として味が個性的であることがある。そうした点から「地域の歴史や文化を伝えるメディア。郷土食をおいしく食べるのに欠かせない食材になっていることも多い」と江頭教授は話す。

 木之山五寸にんじんの産地では、昔から「トウタケ」と呼ばれる鶏肉との炊き込みごはんが食べ継がれている。木之山地区で3代続く農家で、木之山五寸にんじんの生産者、山口茂樹さん(66)は「今しか食べられない季節のごちそう。食べると体が温まります」。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ