しょうゆ発祥の町、風評被害を懸念 和歌山知事も「ナンセンス」 

 「風評被害が心配だ」。済生会有田病院の医師や患者に新型コロナウイルスの感染が確認された和歌山県湯浅町。「しょうゆ発祥の地」として知られる同町では感染の拡大や、観光への影響を懸念する声が上がる中、県はイメージの払拭に力を注ぐ考えだ。

 伝統的なしょうゆ醸造所が立ち並ぶ同町にある国の重要伝統的建造物群保存地区は、年間約50万人の観光客が訪れる人気の観光スポットだが、人通りはほとんどなく、時折マスク姿の住人が通るぐらい。

 普段は中国人観光客が多く訪れるという資料館の従業員の50代女性は「お客さんは数えるほど。風評被害が長引かないといいけど」と嘆く。女性も何回か有田病院にかかったことがあり、院内で医師や患者が感染したとのニュースに「怖いね」と顔を曇らせた。

 新型肺炎の風評被害に関連し、和歌山県の仁坂吉伸知事は、これまでも会見を通じて「皆さんには、ひたすら『不合理なことをしないで』とお願いするしかない」などと呼びかけてきた。

 県や湯浅町によると、13日に県内で初の感染者が確認されて以降、町内で宿泊客のキャンセルが相次いでいるほか、ふるさと納税の返礼品受け取りを拒否する電話なども寄せられているという。

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