囲碁対局停止処分の依田九段 「最後の無頼派」の仰天伝説

ガスコンロの消し方がわからず、つけっぱなし

 妻の原幸子四段も、新婚当初から依田九段の奇行を度々目の当たりにしてきたという。

 原四段が出張で家をあけて帰ってくると、ガスコンロの火がつけっぱなしだったことがあった。依田九段が火をつけたものの、消し方が分からなかったのでそのままにしたというのだ。

 また、当時、依田九段はファミコンの「三国志」に凝っていて、朝から晩までやっていた。原四段が仕事に出たときと、2日ほどたって帰ってきたときの、依田九段のテレビの前でコントローラーを握り座っている姿勢が全く同じだった。違うのは、依田九段の周りに、ビールの空き缶や食べ物の空袋などが散らばっていたことくらい。

 これほどまでに集中力があるから名人にもなったのだと、妻は妙に感心したという。

 妻とは現在、別居中で一人暮らし。料理をしたとき、野菜の切れ端や食べ残しなど生ごみをトイレに流し続け、詰まらせたことも。排泄物もそうなる前の食材も、同じだろうから流してもいいと考えたというのだ。

 じつは20歳前後まで、依田九段は無口だった。小学生から成績はほとんど「オール1」だったといい、十代のころは、勉強ができない劣等感が強かった。「こんなアホの話は誰も聞かないだろうし、バカがばれるから」と、しゃべらなかった。

 ようやく人前でも話せるようになったのは、新人王などのタイトルを獲得したころからだろうか。驚くほど雄弁になるとともに、自分のことも赤裸々に正直に話すようになった。

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