「お肉券」引き合いに「今じゃない」 「Go To トラベル」前倒しでネットに賛否両論

 新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた業界支援策「Go To キャンペーン」のうち、観光分野の支援事業「Go To トラベル」が、22日に先行して始まる。壊滅的な被害を受けている観光業界の要望を受け、8月上旬予定から前倒しの実施。しかし、感染者の拡大が止まらない首都圏や近畿圏からの旅行客が、観光地でのクラスター発生につながれば、経済を優先させた政府へ批判は強まる。

 この「Go To トラベル」前倒しの政治判断について、ネット上ではさまざまな意見が発信されている。ツイッターでは過激な言葉で政権を罵倒する書き込みも少なくないが、ユーザーそれぞれの立場からの冷静で切実な声も多く寄せられている。

 反対派からは「なぜ今こんなキャンペーンをするのか理解出来ません」「死者が出ないうちに止めないと/犠牲者が出てからでは遅い」などのシンプルな意見のほか、「Go ToでGoする側は圧倒的に首都圏の人々なんですよ」と地方からの目線でキャンペーン開始を恐れる声や、「個々人が自己の判断に基づいて旅行するというのと、行政が国家予算を注ぎ込んで移動を促進するというのは全く性質が違います」と政策として後押しすることを批判する投稿などがあがっている。

 また、緊急経済対策として4月上旬に導入が見送られた「お肉券」を引き合いに出し、「肉券魚券があんだけ『今じゃない』って批判されてたのに何も学んでない」と、タイミングや対策の内容が時宜にかなっていないという指摘や、キャンペーンの事業内容説明にある「新型コロナウイルス感染症の流行収束後には、日本国内における人の流れと街の賑わいを作り出し、地域を活性化させるための需要喚起が必要」との記述を引用し、「今、収束してます?」とのツッコミも。

 ほかにも、「子供たちの修学旅行行かれへんかったり 中止なるかも言われて我慢強いられる中で 親がどの面下げて呑気に旅行なんか行けるねん。GoTo何回も使えますと違うて子供らの修学旅行は一生に1回や」と、一生の思い出になる子供の修学旅行すら中止になり得る状況下でのキャンペーン前倒し開始に疑問を呈するユーザーや、キャンペーン趣旨には賛同するものの、「旅行関係者は助けるのなら、GoToキャンペーン予算を補償に回せば、いいこと」と予算の使いみちが違うとの意見も散見された。

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