350年の歴史を持つ「賀露港」で「親ガニ汁」に出合えた旅 滝村雅晴のパパ料理のススメ

 鳥取空港から車で5分。350年の歴史を持つ「賀露港」(鳥取港)に着いた。今月6日に解禁を迎え、水揚げされた松葉ガニを目当てに県内外から多くの人が集まる市場が並ぶ。松葉ガニを食べるオンライン料理教室を開催するため、鮮魚・カニの仲卸「中村商店」の中村俊介社長に松葉ガニのさばき方や食べ方を教えてもらいに来た。

 中村商店は昭和元年から鮮魚の仲買を営み、今では水産物卸、水産物加工、オンライン販売まで手掛けている。最初に訪れたのは、賀露港の競り場まで徒歩1分、最高のロケーションに立地する本店。シーズンの今は、いけすに入った立派で元気な松葉ガニに出合える。ひときわ大きく、特別なタグが付いたカニがいる。1枚10万円の値がつく松葉ガニのトップブランド「特選とっとり松葉がに五輝星(いつきぼし)」だ。甲羅の幅が13・5センチ以上、重さ1・2キロ以上など厳しい基準をクリアした松葉ガニにのみ与えられる称号。全体の1・5%にも満たないのだとか。

 松葉ガニは鳥取、島根など山陰地方の港で水揚げされたズワイガニのオスの呼び名。メスはこの時期、おなかいっぱいに卵を抱え、サイズも小ぶり。親ガニ、セコガニと呼ばれ、地元の人たちの食卓に欠かせない食材になっていると、中村社長が教えてくれた。

 松葉ガニは生、焼き、ゆでと、どの食べ方も味わい深いが、実際に現地で食べて感動したのが、親ガニを半分にして大根と煮込んで作ったみそ汁「親ガニ汁」。今まで食べた大根で一

番おいしかった。地元の人が愛する親ガニ汁のような料理に出合うために、全国の港を旅したい。

(パパ料理研究家)

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