自由党の山本太郎、森裕子両参院議員が「牛歩」 採決後も続くヤジ合戦…「良識の府」の権威はどこへ

 9日の参院本会議で行われた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の採決で、TPPに反対する自由党の山本太郎、森裕子両参院議員は自分の席から投票箱までゆっくり、ゆっくりと歩いて時間を稼ぐ遅延戦術の「牛歩」を展開した。与党からヤジが飛び交う中、伊達忠一議長が2分以内で投票するよう警告し、両氏は投票締め切りギリギリに反対票を投じた。

 採決後も山本、森両氏の怒りは収まらなかったようで、議場内で森氏は「交渉の中身を教えてよ、自民党!」と繰り返し叫んだ。この挑発に自民党議員が「外交交渉を知らないのか」などと反論すると、日本のこころを大切にする党の中野正志幹事長が与党席に向かって「相手にするな」と手を振って注意する場面があった。

 これで事態は収拾に向かうとみられた。ところが、民進党の芝博一参院議員が「やれ、もっとやれ!」とあおり立て、山本氏が即応。過去の国政選挙で自民党がTPP反対を訴えていたことを念頭に「選挙が終わったら手のひら返しか。恥ずかしいな!」と罵倒した。

 議長が与野党の醜い応酬を制止する素振りをみせず、「良識の府」として権威が失墜しかねない展開に、業を煮やした中野氏が野党を一喝した。「結果がすべてだ!」。すると、国政選挙で連敗続きという野党の厳しい現実を突きつけられた山本、森両氏は押し黙ってしまった。

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