外交文書 中曽根・レーガン初会談 米、防衛費の増額要請 武器技術供与を評価 ロン・ヤス関係の原点に

 昭和58年1月、中曽根康弘首相がレーガン米大統領と初の首脳会談を行うため訪米した際、米側から防衛予算の増額を要請され、前向きに応じていたことが12日公開の外交文書で判明した。レーガン氏が首脳会談の中で、中曽根氏による対米武器技術供与の決定を高く評価していたことも明らかになった。ソ連の脅威が増す中での初会談は、強固な信頼で日米同盟を深化させた「ロン・ヤス関係」の原点となった。

 58年1月19日付の極秘文書によると、首脳会談後のワーキングランチで、ワインバーガー米国防長官が前年度より増額された58年度防衛予算を評価しつつ「まだ十分ではない」として一層の上積みを促した。中曽根氏は「財政的に困難はあるが、できる限りの努力をしたい」と応じた。日本有事の際にはソ連潜水艦の日本海封じ込めや爆撃機の侵入阻止が必要だとの認識も示した。

 別の文書によると、中曽根氏は防衛予算の増額に関し「米国のためと思ってやっているのではない。日本自身のためと思って努力をしているので見守ってもらいたい」とも強調。中曽根内閣はこの約4年後に防衛費の「GNP1%枠」を撤廃している。

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