韓国知事竹島上陸 泥沼の日韓関係、出口なし 慰安婦像設置問題に加え

 韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置に加え、韓国の地方自治体の首長が竹島に上陸したことで、泥沼状態の日韓関係はさらに出口が遠のいた。日本側は表向き慰安婦像と竹島上陸は無関係との立場をとるが、「日韓関係にとってマイナスの点数が積み上がっている」(外務省幹部)のが現状だ。

 「そこは韓国が考えることではないでしょうか」

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で日韓関係の打開策を問われ、こう述べた。政府は慰安婦像撤去など韓国側の具体的な行動がない限り、一時帰国させている長嶺安政駐韓大使を帰任させない方針を決めている。菅氏の発言は、反応が鈍い韓国側を突き放したことを意味する。

 特に日本側をあきれさせたのが、大統領代行を務める黄教安首相の発言だ。黄氏が23日に慰安婦像について「民間が設置した。政府があれこれ言うのは難しい」と述べたことに対し、政府高官は「なぜ中央政府が慰安婦像設置は日韓合意違反だといえないのか」と憤る。これに慶尚北道の金寛容知事の竹島上陸が追い打ちをかけた。

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射が最終段階にあるとされ、2月初旬に日韓両国を歴訪する方向のマティス米国防長官は日米韓協力を呼びかけるとみられる。だが、外務省幹部は「日米韓の安保協議は大使不在でもできる」と述べ、長嶺氏の一時帰国が長期化しても問題は生じないとの認識を示した。

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