民進・蓮舫代表会見詳報(中) 安倍政権の経済政策の問題点「30分ぐらい話してもいいですか?(笑)」

 --天皇陛下の譲位に関する法整備に関し、政府側は時間がないことを皇室典範改正ができない理由にしている。「静かな環境で議論」とはいっても、国民にオープンにして国民の総意ということで踏み込んでいただきたい

 「ご指摘、まさしくその通りであるとも思う。われわれの皇位検討委員会で論点整理をまとめた部分には、まずご退位は認めるべき、皇室典範改正を求めるべき、こういうことをまとめたけども、合わせて女性宮家の創設、女性・女性天皇のあり方の議論の開始、そういう部分では今いろいろいわれている皇室をめぐる論点をしっかりまとめさせていただいている」

 「この部分も当然、正副両議長の考え方の中では野田佳彦幹事長がわが党の考え方、論点整理として主張していくので、この会議体がどういう方向になっていくのかも合わせてみていきたいとは思っている」

 --蓮舫氏は来週の参院予算委員会で質問に立つ予定だが、どんな課題について質問する予定か。意気込みを聞かせてほしい

 「意気込みは常にあるんですけれども(笑)。とにかく今日から衆院の予算委員会が始まっているので、そこでやはりどういう論点が最も国民にとって関心が高いのか。あるいは政府の答弁が納得できないのか。こういうものが出てくると思うので、もう少し様子、経過を見ながら私がする質問の内容は決めたい」

 --今国会で安倍晋三首相と何度も対峙することになると思うが、質問に当たり最も重視したいことは。今国会を一言で言うなら、民進党にとって何国会か

 「安倍首相のみならず、私自身はずっと国会に立つときに気をつけていることは、難しい言葉は使わない。いわゆる霞が関用語、あるいはカタカナ、横文字。国民の皆さんに届く言葉、国民の皆さんが政治は難しくない、自分たちに近いんだと伝わる言葉を使うようにしている」

 「この国会は一言で言ったらまさにその…うーん、一言というのは難しいですね。働き方もあるし、天皇のご退位の問題もあるし。ただ、働き方はやっぱりしっかりと政府が法案を出してくるまで、われわれは待たせていただくし、法案を出してくるまでの日程が長いのであれば、まずわれわれの法案をしっかり審議して今、国民の間で求められる長時間労働を是正するための立法府にしたいと思っている」

 --昨年の臨時国会の会期末に開かれた記者会見で、榛葉賀津也参院国対委員長の処分について「拙速」と言っていたが、その後、何らかの対応をしたか

 「2人で率直な意見交換をして、今後はしっかり衆参の連携が大切だという認識は共有している。その上で執行役員会においても、われわれが衆参を超えて連携を取ることがとても大事だという認識の共有をして、通常国会にはしっかりと国民の期待に応えられる国会対応をしていこうという話になっている」

 --天皇陛下の譲位をめぐる法整備について。衆参正副議長のまとめも両論併記になり、最終的には政府提出法案が出て、立法府の議論が形式的なもので終わるのではないか。立法府が少しでも主導権を持つ形にすべきだと民進党に主張してほしい

 「政府の有識者会議のまとめがまさに両論併記であるにも関わらず、一定の方向性を誘導するかのような内容にまとまっているのは残念だ。立法府がまた同じように各党からさまざまな意見の交換、あるいはいろいろなヒアリングの結果を通じて両論併記で政府に戻すとなると、そうすると閣法に果たしてそれがそぐうものなのかどうなのか。ときの権力がある一定の方向性に導き出すという懸念はないのかと私も考えている」

 「この問題に関しては、国民の総意を代弁する立法府のあり方が最も問われていると思うので、正副両議長にはわれわれのこの懸念、立法府がしっかりとした考え方を一定の方向性でまとめるべきだという部分は強く主張させていただきたいと思う」

 --議員立法でまとめるのが望ましいということか

 「昨日、野田幹事長もそうした発言をされていたけれども、何が望ましい、何がベストだというよりは、初めての試みだ。そういう部分では正副両議長、両院の両議長のご尽力、ここまで持ってきてくださっているので、ここから先、立法府としてどういう方向性が望ましいのか、それも話していこうと思っているので、今の段階でどれがベストだと申し上げる立場にはない」

 --教育の無償化は与野党のベクトルが合ったように思う。教育の根幹の部分を議論することを個人としてどう考えるのか

 「教育を重要視して、教育を充実させていく上で、最も大切なのは財源だと思っている。現行法でも十分対応できるとも思っている。この財源がないから、例えば給付型奨学金。初年度は70億で2800人しか対応しないし、30年度からの本格実施でも300億円近い財源のみで対象者は1学年2万人。そう考えたときに、財源の限界が教育を受ける機会、その均等保障されるところに差が付くのはあってはいけないと思うので、思いっきり舵をやはり私たちは切るべきだと思っている。ここは法律論以前に、実際に財源をどうやって姿勢で示すかというところに尽きると思っている」

 --国の基礎的財政収支(プライマリーバランス)に関し、歳入歳出のバランス、財政再建の観点から、安倍政権の経済政策のどこに問題があると思うか

 「30分ぐらい話してもいいですか?(笑) 代表質問でも指摘したけども、やはり異次元の金融緩和、大胆な財政出動、丸3年間続けてきたけども、大きく欠けているのは具体的な成長戦略だと思っている。ここの部分がむしろ明らかにならないまま、金融や財政でデフレを脱却するんだといわれてきたことが、残念ながらその目標は到達されていない。むしろ為替によって歳入欠陥が1・7兆円も出てしまうという弱さも露呈したと思っている。だからこそ一度立ち止まって、経済成長のあり方は今までの道ではない新たな道を模索するべきだと私たちは提案している」

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