南スーダン日報の公表、一カ月遅れ 野党、稲田朋美防衛相に辞任要求

 稲田朋美防衛相は9日の衆院予算委員会で、当初は存在しないとされた南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報が、再調査で発見されてから6日の公表までに1カ月以上もかかったことを明らかにした。日報に「戦闘」との文言があったことに関しては「法的な意味での戦闘はなかった」と重ねて強調。野党からは稲田氏の辞任を求める声が出た。

 民進党の後藤祐一衆院議員の質問に答えた。稲田氏によると日報は昨年12月、情報公開請求を受けた防衛省が「不存在」と回答した後の再調査で、同月26日に統合幕僚監部で見つかった。稲田氏への報告は1月27日。稲田氏は「一度破棄したと説明した資料が発見され、私に説明するにも一定の準備は必要だったと思う」と述べて隠蔽の意図を否定したが、菅義偉官房長官は9日の記者会見で「速やかに報告が上がるべきだった。(事務方は)厳重注意に値する」と非難した。

 一方、日報が作成された昨年7月当時、南スーダンでは政府軍と反政府勢力との間で大規模な衝突が起きていたが、稲田氏はPKO参加5原則に抵触する「法的な意味での戦闘」には当たらないと繰り返し、議論は平行線をたどった。

 これに対して後藤氏は稲田氏の答弁が不誠実だとして辞任を要求。民進党の蓮舫代表も「大臣の任に値しない」と非難したほか、共産党の志位和夫委員長は「真相と責任の徹底究明の中で資質の問題も出てくる」と述べた。

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