国土を見守り続ける偵察機「RF-4E」 東日本大震災でも活躍した空の番人

 【防衛最前線(110)】

 有事の際、効果的に敵をたたくためには正確な情報が欠かせない。情報収集を行う部隊はさまざまだが、航空自衛隊に所属する偵察機もその1つだ。百里基地(茨城県小美玉市)に拠点を置く偵察航空隊の「RF-4E」は、昭和50年に配備されてから40年以上も日本の国土を空から見守り続けている。東日本大震災をはじめとした数々の災害でも被災状況の把握に尽力しており、まさに「空の番人」と言えよう。

 戦闘機や爆撃機に先行して敵陣へ向かう偵察機の役割は「情報を持ち帰る」ことに尽きる。向かう先は、有事の際に敵艦が向かってくる海上や、万が一にも上陸された場合には陸上も対象となり、上空から主に写真撮影を行う。

 敵陣に近づけば当然ながら敵に狙われる。だが、偵察機の任務は収集した情報を持ち帰ることであり、戦わずに引き返す。その際、自らも戦闘機としての性能を有していれば敵の戦闘機から逃れやすい。第3世代のF4戦闘機をベースとして作られたRF-4Eは最高速度がマッハ2・2に達する。

 なお、RF-4Eの「R」は「reconnaissance(偵察)」に由来。「E」は米国から輸入する際の型番で、特別な意味はないという。機体に迷彩塗装が施されているのは、RF-4Eをさらに上空から見たとき、地上の山河に溶け込んで分かりにくくするためだ。

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