ロシアの北方領土での軍備増強に抗議 日露防衛相会談で稲田朋美防衛相

 稲田朋美防衛相は20日、防衛省でロシアのショイグ国防相と会談し、北方領土でロシア軍が続ける軍備増強の動きに抗議した。ロシア側は応じなかった。一方、日露協力の深化が地域の安定と繁栄の確保にとって重要だとの認識では一致した。日露防衛相会談は平成25年11月以来。会談後、2人は都内で開かれた外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)に臨んだ。

 稲田氏は会談冒頭、「われわれを取り巻く安全保障環境が大変厳しい中、大変意義深い」と挨拶した。ショイグ氏は「ロシアと日本は共通の脅威に対して一緒に対応しなければならない。われわれは全ての議題に関して率直かつ詳細な議論への用意がある」と述べた。

 会談では、北方領土でのロシア軍の動向や、防衛交流の促進などについて意見交換。稲田氏はロシアによる北方領土への地対艦ミサイルの配備や、ショイグ氏が2月に演説したクリール諸島(北方領土と千島列島)での師団創設といったロシア軍の一連の動きに抗議し、ロシア側は正当性を主張した。

 一方、ショイグ氏は在日米軍を含む日本国内の弾道ミサイル防衛(BMD)システムについて「アジア太平洋地域の戦略バランスを崩す恐れがある」などと懸念を表明。稲田氏は北朝鮮の核・ミサイル開発の現状について説明し、「国民の生命財産を守るために必要な、純粋に防御的なシステムだ」などと理解を求めた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ