きしむ米独関係、安倍首相の“橋渡し”が重要に… 日独でサミットを主導できるか

 【ハノーバー=石鍋圭】安倍晋三首相は20日のメルケル独首相との会談で、5月の主要国首脳会議(サミット)に向けた調整に踏み出した。これまでの外交経験を基にサミットを主導する構えの両首脳だが、17日の米独首脳会談でトランプ大統領とメルケル氏の間の溝が露呈し、足並みの乱れが懸念される。米独を取り持ちながら、サミットを牽引する戦略を探る安倍首相にとって、これまで積み重ねてきた外交力が問われる。

 「世界をリードするメルケル氏と手を携えながら、国際社会の平和と繁栄の維持、発展に向け、その責任を担う日独の連携を一層力強く進める考えだ」

 安倍首相は20日の共同記者会見で、日独両国で5月のサミットを主導していく考えを表明した。

 サミットでは世界的に広がる保護主義の動きや難民・移民問題、テロなど国際社会が直面する課題がテーマになる見通し。国際情勢の混迷を避けるためにも力強いメッセージを打ち出す必要がある。

 だが、サミット参加国のうち米英仏伊の首脳は初参加で、通算6回目の安倍首相と、12回目のメルケル氏のリーダーシップが欠かせない状況だ。

 もともと2人は最初から打ち解けていたわけではない。メルケル氏は毎年のように交代する日本の首相に距離を置き、歴史認識や財政出動などをめぐって安倍首相と意見が対立したこともあった。それでも、安定した政権基盤を背景に実績を重ねる安倍首相に徐々に信頼を寄せるようになったという。

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