長島氏離党で民進崩壊序章か 蓮舫執行部を痛烈批判、共産党との共闘「理解できない」

 民進党の長島昭久元防衛副大臣(55)=衆院比例東京=が10日午前、野田佳彦幹事長に離党届を提出し、国会内で記者会見を開いた。離党の原因として、2015年夏の安全保障関連法制をめぐる同党の反対一辺倒の対応を挙げ、蓮舫代表率いる党執行部が進める共産党との選挙協力も痛烈に批判した。民進党崩壊の序章なのか。

 「『党内ガバナンス』(党内統治)という言葉で、一致結束して『アベ政治を許さない』と叫ぶことを求められた。自分たちが過去に推進・容認してきた消費税増税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、秘密保護法制、憲法改正、共謀罪もすべて反対。徹底攻勢、廃案路線で突き進む」

 「衆院選挙は政権選択だ。共産党と政権を組むのであれば有権者を欺くことにならないが、『共産党と政権を組めない』と言って(共闘に突き進んで)いる。理解できない」

 長島氏は記者会見で、民進党への批判を、こうブチまけた。

 安全保障政策に精通し、米国国防当局にも人脈を持ち、外交・安保政策では「リアリズム」(現実主義)を掲げてきた長島氏。綱領に「日米安保条約を廃棄」「自衛隊解消」を掲げる共産党との共闘など、絶対に許せないようだ。積年の怒りが収まらないのか、民進党批判は止まらなかった。

 「国会の外に飛び出し、アジる、あおる、叫ぶ。そこには熟議も、建設的な提案もない。与野党の妥協も政策調整の余地もない。国民世論の統合を期待されている国会において、かえって国民の中にある分断の萌芽をさらに拡大しているようにしか見えない」

 長島氏はしばらくは無所属で活動するとしつつも、「真の保守政治家を目指す」「政界の一寸先は闇」とも語った。小池百合子都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」や、自民党との連携をにじませた。

 朝鮮半島など、東アジア情勢の緊迫度が高まるなか、長島氏の離党は、日本が直面する厳しい“現実”を無視・軽視し、党利党略のための「民共共闘」に舵を切る蓮舫執行部への「レッドカード」ともいえそうだ。

 同党では7月2日投開票の東京都議会選を前に、都議や公認候補の離党が相次いでいる。

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