緊迫する北朝鮮情勢 NBC(核・生物・化学)攻撃への陸自の対処能力は

 【防衛最前線(118)】

 朝鮮半島をめぐって情勢が緊迫化するなか、北朝鮮が核・生物・化学兵器(NBC兵器)を搭載した弾道ミサイルを日本に向けて発射する懸念が強まっている。防衛省・自衛隊はミサイル防衛(MD)システムを構築して迎撃態勢を整えているが、万が一にも撃ち漏らした場合には甚大な被害に加えて被災地域の深刻な汚染が予想される。むろん、そのような事態に至らないことが一番良いのだが、もしもの時には迅速に対応すべく、陸上自衛隊は「NBC偵察車」をはじめとした専門装備で備えを固めている。

 NBC兵器への対処は主に陸自の化学科部隊が担当する。同部隊は大宮駐屯地(さいたま市)の中央特殊武器防護隊をはじめとして全国の師団や旅団に配置。中でも陸自化学学校が置かれた大宮駐屯地は、化学科部隊の総本山といえる。

 これらの部隊が運用している車両の中で代表的なものはNBC偵察車だ。それまで運用されてきた対生物兵器用の「生物偵察車」や対核・化学兵器用の「化学防護車」などの機能を1台に集約した車両で、有事の際は「何か正体不明な物が落ちた」といった一報を受けて現場へ急行する。

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