築地土壌から有害物質 小池知事の移転判断に影響も

 豊洲市場(江東区)の移転問題で都は25日、築地市場(中央区)で実施した111カ所の土壌汚染調査で計30カ所から環境基準などを超える六価クロム、ヒ素、水銀、フッ素、鉛の5種類の有害物質を検出したと発表した。豊洲移転か築地再整備かをめぐる小池百合子都知事の「総合的判断」に影響を与える可能性がある。築地市場内での本格的な土壌調査は初めて。

 今回は深さ50センチの表層調査のため、都は今後、検出地点をさらに深く掘るボーリング調査を実施。土壌や地下水の汚染状況を詳しく調べ、11月にも結果を公表する。担当者は「築地の敷地はアスファルトで覆われており、安全性に問題はない」とした。

 都によると、土壌から有害物質が溶け出した地下水を飲んだ場合、リスクの目安になる「溶出量」で環境基準を超えたのはヒ素で最大2・8倍だった。水銀は1・8倍、フッ素は1・5倍、六価クロムは1・4倍。有害物質を含む土壌を直接摂取した場合の目安になる「含有量」では、環境基準とは別に定められた法令基準の4・3倍となる超える鉛が検出された。

 築地市場は戦後、敷地内にあった米軍のドライクリーニング工場で有害な有機溶剤が使用された疑いなどがあり、都は「土壌汚染の可能性がある」としていた。環境確保条例では汚染の恐れがある土地で工事を行う場合は土壌調査を規定。都は平成13年の条例施行後の工事で調査漏れがあったとして、今月調査に入った。土壌に含まれるガスも調べ、1カ所でベンゼンが検出されている。

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