小池知事、市場関係者に陳謝へ 市場あり方戦略本部で表明 17日にも築地訪問

 築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事は15日、豊洲市場開場の条件である「無害化」の約束が果たせていないことについて、近く築地市場を訪れ市場関係者に陳謝する意向を表明した。豊洲移転への最終判断に向けたプロセスの一環とみられる。

 同日の都の「市場のあり方戦略本部」で「約束が守られていないとお怒りの方もいるし、むしろ早く(豊洲へ)移ろうという人たちもいる。直接会って現場の方に謝るのが筋だ」と述べ、17日にも陳謝の場を設けるよう指示した。

 11日の専門家会議は土壌汚染への追加対策案を提言する一方、「無害化」には時間がかかるとの見通しを示した。専門家会議が移転反対派との質疑応答を打ち切ったことに反発が強まっており、小池氏は移転の最終判断に向け、陳謝が必要と判断したもようだ。

 この日の戦略本部では、豊洲移転の場合の市場会計の収支見通しが示された。築地跡地を4596億円で売却した場合、平成61年度で資金ショートが発生。跡地を売らずに年間160億円で貸し付けを行った場合、豊洲整備のために発行した企業債の返済期間を延ばせば15年以上は資金不足は起きないとしたが、その後は経営改善策や資金繰り対策が必要になるとした。

 戦略本部は16日も開かれ、豊洲の「無害化」などの課題や、築地再整備案について議論する。

 一方、築地市場で働く女性たちでつくる「築地女将さん会」は15日、都庁で記者会見を開き、「(小池氏に)築地が日本にとってどれほど大切なものか伝えたい」とし、移転反対の立場を強く訴えていくとの考えを示した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ