海自護衛艦「いずも」 「海上の教室」でASEAN士官に艦上セミナーを実施

 【防衛最前線(127)】

 「いずも」は海上自衛隊が誇る最新鋭のヘリコプター搭載型護衛艦だ。平成27年3月に就役したばかりで、全長248メートル、基準排水量1万9500トンは海自で最大。対潜水艦の哨戒や島嶼防衛などで司令塔の役割を果たすほか、南海トラフ地震など大規模災害が起こったときにも、けが人や被災者の収容など、洋上の救援拠点として活躍することが期待されている。

 そのいずもは5月、横須賀を出港した後、僚艦の「さざなみ」とともに南シナ海の各地で共同訓練などを行い、存在感を発揮している。これまでの活動を振り返ると次の通りだ。

・米海軍の駆逐艦2隻と共同訓練(5月7~10日)

・シンガポールで同国海軍の創設50周年を記念した国際観艦式に参加(5月15日)

・米海軍の沿海域戦闘艦と共同訓練(5月18日)

・「パシフィック・パートナーシップ」の一環としてベトナムの要衝カムラン湾に寄港し、捜索救助のセミナーなどを開催(5月20日~25日)

・米海軍の駆逐艦と共同訓練(5月26、27日)

・フィリピンのスービック港に寄港し、同国のドゥテルテ大統領を艦上に迎える(6月4日)

・米国、オーストラリア、カナダ各国海軍の艦艇と共同訓練(6月9、10日)

・米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンなどと共同訓練(6月13~15日)

 こうした活発な動きは、南シナ海で岩礁の埋め立てや軍事拠点化を進める中国を念頭に置いた活動であることは間違いない。自衛隊の部隊が実際に動き、米国や沿岸各国との交流を深めていく中で、「航行の自由」などルールに基づいた地域秩序の構築に積極貢献していく姿勢を示そうというものだ。

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