渡辺喜美氏離党会見(下)「小池百合子東京都知事は国政での新党結成は考えていない」

 --松井氏は渡辺氏との電話で「政界再編」という言葉を聞かされたと言っていた。その言葉は何を想定しているのか

 「具体的に何かを想定してそういう言葉を使ったのではないと思います。私はもともと、自民党を8年前にたった一人で離党いたしました。そして政界再編ということを掲げながら第三極運動を進めてきたわけであって、都議選の結果、おそらく大いに起こり得る話は、民進党がかなり流動化していくであろうと。これも一つの政界再編につながることではないか。そういう程度の認識はありますので、そうしたことでその言葉を使ったかもしれませんね」

 --維新の都議選決起大会では「親安倍・親小池で改革連合を」と言っていた。離党した今、それを主導する考えは

 「私は一度、残念ながら失敗している人間ですから、私が主導することはございません」

 --主導はともかく、それに加わっていく考えはないのか

 「どなたかが主導する場合には、そのとき判断するということでしょうかね」

 --小池氏は渡辺氏の離党意向について「心強い」と記者団に述べていたが、小池氏とやりとりしたか

 「そうですね。昨日、速報が流れたんでしょうか。小池知事からお電話がかかってきましてエールをいただいたということでございます」

 --差し支えない範囲で内容を教えてほしい

 「これは2人きりのやりとりなんで…(笑)。エールをいただいたと理解しています」

 --その際に「国政政党」という言葉はなかったか

 「ですから、それは今日から選挙が始まりますんで、先ほど申し上げた元みんなの党の3人よろしくねぐらいの話はあったかもしれませんね。ちょっとよく覚えていませんが」

 --都議選で両角氏ら3人以外に「都民ファーストの会」の候補を応援する考えはあるか

 「それはございません」

 --小池氏が政界再編のカギを握っているとみるか

 「先ほども申し上げたように、小池知事がいわゆる国政の小池新党をつくるというお考えはお持ちになっておられないと思います」

 --今後の活動は。無所属でやっていくのか会派を立ち上げるのか

 「しばらく国会はないんでしょうから、まず当面は都議選の応援を徹底してやらせていただくと。『中ぶらりんな姿だと困るな』と思ってましたが、除名という非常に明解な回答を出していただきましたので、これは大手を振って仲間の応援に行けるということでありますので、まずはそれを徹底してやらせていただきたいと思っています。その後いつ国会が始まるのかよく分かりませんので、これはしばらく無所属として活動させてもらうということではないでしょうか」

 --「しばらく無所属」と言ったが、しばらくしたら新党を立ち上げるのか

 「ですから新党を立ち上げるということは、私は一度失敗している人間なので、私のほうから主導してそういうことをやるという考えはないということを申し上げたわけであります」

 --国会が始まったらいずれかの会派に属する考えは

 「今のところございません」

 --衆院にくら替えする考えは

 「今それは検討しているところですね。後援会との関係もございますので、まだ決まったわけではございません」

 --無所属議員には若狭勝、長島昭久両氏がいる。現時点で連携や連絡は取っているか

 「長島さんは勉強会を主催しておられて、私も時たま呼ばれてその勉強会には参加させていただいております。若狭さんとは池袋の民間の会合で出会ったりとか、そういうことはございます。しかしそれ以上でもそれ以下でもございません」

 --その方たちとの新党立ち上げは視野に入るか

 「先ほどから申し上げているように、今、新党を視野に入れてとか、新党をつくるとかいうことは考えておりません」

 --小池氏が国政新党を作りたいと言ったとき、5人以上の国会議員が集まると分析するか

 「(笑)。ですからそれはなかなか、今の時点でそういうシミュレーションというのは、政治部的には非常に面白いんだと思いますけどね。小池さんもお考えになっておられないだろうし、私も考えておりません」

 --小池氏が国政政党をつくりたいといったら参加するか

 「ですから、小池さんはそういうお考えをお持ちになっていないと思います」

 --森友学園、加計学園問題に対する維新のスタンスは離党の理由には全くなっていないか

 「それは全く離党の理由になっておりません」

 --議員辞職しない理由について。確かに憲法43条の規定はあるが、憲法に細かいことは書かないわけで、当選1年で離党するなら比例代表が成り立たなくなる。行政改革担当相も務めた渡辺氏なのだから、議員を辞めなくてもいいというもっと分かりやすい説明がほしい

 「法律で認められているということですね」

 --法律は認めてはいない。想定していないだけではないか

 「法律でどういう規定ぶりになっているかはちょっと私存じ上げませんけども…」

 --知らないのに「法律で認められている」と言っているのか

 「要するに、それで議員を辞めさせられた人はいまだかつて誰もいないということですね」

 --かつては「辞めるべきだ」と主張していたが

 「主張していました。その通りです。だからそういう主張をするかたの気持ちは分かると申し上げているわけですね。繰り返しになりますが、みんなの党から維新の会に移った比例議員16名の大半は、議席は返してこなかったという現実がそれを物語っているかと思います」

 --議席を返してこなかったことを当時は間違っていると思っていたわけですよね

 「ですから先ほども申し上げたように、これはもう法律の規定でそれは禁止できないということを分かった上で、立場上、私も申し上げてきたわけですね。ですから、そういうことをおっしゃるかたの気持ちはよく分かるということでございます」

 《記者が質問を続けようとしたが、司会が「そろそろ時間なので」と打ち切り、記者会見は終了した》

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