都民ファ新人大量当選 小池百合子知事の製造責任忘れない 「失われた4年間」にならぬといいが

 自民党が東京都議選で「歴史的惨敗」を喫した。過去最低の38議席を大きく割り込む23議席だった。都民の投票行動は「風」や「雰囲気」「気分」に左右される傾向にあるが、永田町から吹いた風は台風に成長し、根こそぎ吹き飛ばした。

 「風」は森友・加計学園問題に加え、テロ等準備罪の国会運営、豊田真由子衆院議員の暴言、稲田朋美防衛相の発言などに起因すると分析される。国政と都政とは本来、無関係のはずだが、都議選が安倍晋三政権の信任を問う選挙となってしまった。有権者の多くは「政府・与党にお灸を据えよう」と一票を投じた。

 ところで、今回の都議選の争点は何だったのか。産経新聞が投開票前の6月24、25の両日に実施した世論調査では、都議に取り組んで欲しい政策は多い順に「医療・福祉」「雇用・景気」「都政改革」「子育て」「豊洲市場移転問題」「東京五輪・パラリンピックの準備」などだった。

 選挙戦は、「古い都議会を新しく」を掲げた小池百合子氏の支持勢力と、最大会派の自民が対決する構図だった。小池都政に対する評価や議会改革、市場移転問題などが主なテーマとなったが、福祉や雇用は論戦にならなかった。

 福祉や雇用といった住民の暮らしに関わるテーマは野党の十八番だが、今回は「安倍政治にNO」「改憲NO」の連呼ばかりが耳に残る選挙戦だった。自民党の国会議員の問題行動などに加え、こうした論点ずらしが、自民党には、ボディーブローのように効いた。

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