北ミサイル 拉致家族「守れるのか」 防衛省困惑「深夜、狙いは…」

 北朝鮮が日本海に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は29日、「軍事衝突の懸念がますます高まり、拉致被害者を本当に守れるか心配だ。心が締め付けられる。日本政府がいざというときの手立てを真剣に準備されていることを信じたい」と語った。

 相次ぐミサイル発射など北朝鮮の挑発的行動が続き朝鮮半島の緊張感はさらに高まっているが、早紀江さんは「北朝鮮に自制する様子がなく、危機の行き着く先がどこになるのか想像もつかない」と漏らす一方、「暴発を防ぐ努力はもちろん、政府は拉致被害者を救い、日本を守る取り組みに全力を尽くしていただきたい」と強調した。

 防衛省では、硬い表情で29日未明から続々と幹部や担当職員らが集まり始め、情報収集や分析に当たった。28日に日報をめぐる問題で稲田朋美氏が防衛相を辞任し、動揺が広がったばかりのタイミング。同省関係者は「防衛相が辞任した日本がどう対応するのか、見るためではないか」と、ミサイル発射の狙いを推測した。

 別の関係者は「こんな深夜帯に発射を経験するのは初めてだ。北朝鮮の狙いは一体何なのか」と困惑気味に語った。

 ミサイルが落下したとみられる場所から、わずか約150キロの北海道・奥尻島には29日早朝、漁を終えた漁船が続々と帰港してきた。ウニ漁師、飛山孝司さん(83)は「漁の最中に上ばかり見ていられない」といらだった様子だった。

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