北ミサイル、日本通過 襟裳岬東、太平洋に落下 中距離弾、3つに分離か 12道県にJアラート

 北朝鮮は29日午前5時58分頃、首都平壌の順安(スナン)区域付近から弾道ミサイル1発を北東方向に向けて発射した。菅義偉(すが・よしひで)官房長官は同日午前に緊急記者会見し、ミサイルが北海道・襟裳岬(えりもみさき)上空を通過した後、6時12分頃、襟裳岬東方約1180キロメートルの太平洋上に落下したと推定されると発表した。落下地点は日本の排他的経済水域(EEZ)外で、日本領域内での落下物や、付近を航行する航空機や船舶などへの被害は確認されていない。政府はミサイルの破壊措置は実施しなかった。

 ミサイルの飛行距離は2700キロ、最高高度は約550キロと推定され、約14分間飛行した。日本海上空で3つに分離した可能性があるという。

 政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)で北海道など12道県にミサイル発射と日本上空の通過を伝えた。ミサイルが通過した北海道のほか、東北などでは新幹線などの鉄道が一時、運転を見合わせたほか、学校の休校も相次いだ。

 小野寺五典(いつのり)防衛相は、今回のミサイルが5月14日に発射された中距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があるとの見方を示し、分離後はすべて太平洋の同じ海域に落下したと説明した。いつ分離したかは「分析中だ」と述べるにとどめた。

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