北朝鮮 ミサイル射程、なぜ2700キロ止まり? 「3分離」の真偽は…急ぐ解析

 政府は、北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルについて「これまでにない重大で深刻な脅威」(安倍晋三首相)と捉えている。ミサイルの種類や空中分離の有無など解明すべき点は多く、米国とも協力して詳しい解析を急いでいる。

 「飛距離などを考えた場合、5月14日に発射された中距離弾道ミサイルの可能性がある」

 小野寺五典防衛相は29日、記者団にこう語り、今回のミサイルが「火星12」である可能性を強く示唆した。

 火星12の最大射程は約5千キロ。ただ、今回の発射では約2700キロだった。最大射程に届かなかった理由については、識者らの間で見解が分かれる。

 防衛省幹部は「燃料を減らしたり、途中で燃焼を止めて意図的に距離を抑えたりした可能性もある」とみる。これに対し、元自衛艦隊司令官の香田洋二氏(元海将)は「最大射程を狙って失敗したのではないか」と指摘。ミサイルを推進させるブースターを切り離すタイミングが遅れたなどの理由で距離が延びなかった可能性を挙げた。

 一方、今回の発射で、日本海に展開したイージス艦などのレーダーは3つの航跡を捉え、すべて太平洋の同一海域に落ちたことが確認された。このため政府は「日本海上空で3つに分離した可能性がある」(菅義偉官房長官)として分析を進めている。

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