北ミサイル発射 日米が重層的に追尾 地上レーダーやイージス艦

 防衛省は北朝鮮が発射した弾道ミサイルの飛行コースを詳細に公表した。北朝鮮が予告した中・四国上空を通過する発射ではなかったが、「発射直後から動きを完全に把握」(安倍晋三首相)できたのは、自衛隊と米軍が地上配備とイージス艦搭載のレーダーで重層的にミサイルを探知・追尾していたためだ。

 防衛省によると、(1)午前5時58分、北朝鮮西岸から1発の弾道ミサイルを北東方向に発射(2)6時5分から7分、北海道渡島半島と襟裳岬の上空を太平洋に向けて通過(3)6時12分、襟裳岬の東約1180キロの太平洋に落下-という飛行経路をたどった。

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射すると米軍の早期警戒衛星が最初に探知する。探知情報は数十秒の間に米本土からハワイの米太平洋軍司令部と在日米軍司令部を経由し、防衛省の中央指揮所に届いた。

 その時点で一定の着弾予測地点も割り出され、海上自衛隊のイージス艦と航空自衛隊の地上レーダーが一斉に探知・追尾に入った。今回の飛行経路から、日本海に展開しているイージス艦が搭載する「SPY1レーダー」と、北海道や青森、秋田両県などに配備されている弾道ミサイル対応用の空自地上レーダー「FPS-5」「FPS-3改」がミサイルの追尾を主導した可能性が高い。

 米軍が青森県に配備している移動式警戒レーダーの「Xバンドレーダー」や米海軍イージス艦の情報も共有した。(半沢尚久)

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