北ミサイル発射 「どこが安全なのか」Jアラート作動に戸惑いも

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、政府は29日早朝、12道県で全国瞬時警報システム(Jアラート)を作動させ、発射を伝えるサイレンが各地で鳴り響いた。ただ発射から日本上空を通過するまでの時間はごくわずかで、Jアラートと連動した行政無線やメールサービスなどが機能しないトラブルも相次ぎ発生。「どうやって逃げればいいのか」。人々は戸惑い、不安を募らせた。

 ■12道県に送信

 「北朝鮮からミサイルが発射されたもようです。頑丈な建物や地下に避難してください」

 携帯電話や防災行政無線でJアラートによるサイレンが鳴り響き、発射情報が届けられたのは発射から4分が経過した午前6時2分。その12分後の同14分には「先ほど、この地域の上空をミサイルが通過したもよう」などと伝えられた。

 内閣官房によると、ミサイルが発射されると、飛来が予測されるブロックとその隣接地域に、Jアラートで発射情報が送信される。今回は該当ブロックの北海道、東北の7道県に、茨城、栃木、群馬、新潟、長野の5県を加えた12道県に送信された。

 ただ早朝に避難を呼びかける一報には多くの人々が驚き、困惑した。「地下シェルターがあればいいけど、そんな所はない。備えがなく怖い」と話したのは、会議のために新潟県見(み)附(つけ)市から札幌市のホテルで娘と滞在していた個人経営、矢沢恵子さん(63)。

 仙台市泉区の女性(29)も「具体的にどこに逃げればいいのか、どこが安全なのか分からない。近くに避難場所があるとはかぎらないし、あっても間に合わないかもしれない」と不安げに語った。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ