安倍首相と拉致家族会が面談 選挙に戸惑い、要望も

 衆院解散を前に安倍晋三首相は28日午前、首相官邸で北朝鮮による拉致被害者家族らと面談し、今月開かれた国連総会で拉致問題の解決を訴えた取り組みなどについて説明。「今後も国際社会に問題の重要性を訴えていきたい」と述べ、一刻も早い被害者救出を約束した。朝鮮半島情勢が緊迫する中での選挙に、家族は戸惑いつつも、拉致問題の打開へ思いを伝えた。

 「被害者がどこでどうしているのか。何の情報もない苦しさに断腸の思いでいます」。横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は安倍首相を前に、被害者救出という最大の“結果”を求めた上で「情報があれば、せめて家族には教えてください」と痛切な思いを訴えた。

 面談で家族らはトランプ米大統領が国連演説でめぐみさんを念頭に北朝鮮の拉致を指弾したことなどを評価する一方で、老いや病で限られる時間への焦りをにじませ、厚生労働相兼務の加藤勝信拉致問題担当相を専任とすることなど要望が相次いだ。

 家族らによると、安倍首相は「結果が出ていないのは申し訳ない」と現状をわび、解決への意気込みを改めて強調。選挙戦突入後も「官邸や担当大臣はそのままの状態で続き、拉致問題の追及は止まらない」などと説明したという。

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