局面打開に期待も「ゴールではない」 被害者家族、トランプ大統領と面会へ

 11月に来日予定のトランプ米大統領が、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の両親、滋さん(84)と早紀江さん(81)ら被害者家族と面会する計画が浮上した。家族は膠着(こうちゃく)した問題を打開する契機と期待する一方、被害者救出という具体的成果につなげる日本政府の動きを強く望んでいる。

 「お話できる機会があれば、大変ありがたい」。早紀江さんは12日、「実際にどうなるのか具体的な話はまだ何も聞いていない」と前置きし、思いを語った。トランプ氏は9月、国連演説でめぐみさんを念頭に北朝鮮の拉致問題を指弾した。早紀江さんは「演説は世界に拉致問題を知らしめた。めぐみを含め、まだ多くの被害者が捕らわれている。北朝鮮の過酷な人権侵害を伝えたい」と力を込めた。

 家族会代表で田口八重子さん(62)=同(22)=の兄、飯塚繁雄さん(79)は「会うことができても、それで終わりではいけない」とくぎを刺す。「被害者帰国という『答え』をどう出すか。政府には具体的な道筋をつける作戦を練ってほしい」と強調した。

 実際に家族会は過去、ブッシュ元大統領やオバマ前大統領と面会したが、拉致問題は進展しなかった。9月、超党派拉致議連や救う会と訪米しトランプ政権側近らと面会しためぐみさんの弟、拓也さん(49)も「面会はゴールではない」と“その先”の重要性を語る。

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