「イージス・アショア」日本配備へ 欧州ミサイル防衛構想との大きな違いは?

【軍事ワールド】ロッキード・マーティン社担当副社長に聞く(前編)

弾道ミサイル迎撃実験のため、迎撃ミサイル「SM-3ブロック1B」を発射するイージス・アショアの試験施設(2015年12月、ハワイ、カウアイ島、ロッキード・マーティン社提供)

弾道ミサイル迎撃実験のため、迎撃ミサイル「SM-3ブロック1B」を発射するイージス・アショアの試験施設(2015年12月、ハワイ、カウアイ島、ロッキード・マーティン社提供)

 日本への配備が閣議決定された、弾道ミサイルを迎撃できる地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の製造メーカーである米ロッキード・マーティン社のブラッド・ヒックス担当副社長がこのほど産経新聞の単独インタビューに応じ、イージス・アショアの防衛能力や将来像について語った。また専門家などから指摘される導入スケジュールや周辺のセキュリティ確保などの課題についても説明した。(岡田敏彦)

 《イージス・アショアは陸上施設にイージス艦の能力を設置したもの。イージス艦は敵戦闘機や攻撃機など100個以上の目標を同時に捕捉、搭載するSM2ミサイルで迎撃できる。また高性能なレーダーをいかし、SM3ミサイルを用いれば北朝鮮の弾道ミサイルも迎撃可能とされる》

 -イージス・アショアは現在ルーマニアで運用されており、間もなくポーランドのレジコボにも完成すると聞いています。

 「イージス・アショアのヨーロッパでの展開は、スケジュールが非常に厳しかった。そこで、できるだけ事前にリスクに対応できるように備えました。特にイージス艦での経験を活用しながら、イージス艦のシステムからの変更個所をできるだけ少なくしようと考えました。また、リスクやスケジュールの問題を解決するために試験施設をハワイに作りました」

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