インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

【野口裕之の軍事情勢】

 中国共産党は「大日本帝國陸軍による南京市民の大虐殺」などと歴史を捏造し、わが国をおとしめている。その執拗さは、筆者の目には、さながら「ストーカー」のようにうつる。いかに邪道かつ卑劣な戦略かを周知させる妙案はないものかと思案を巡らしていたら思い付いた。もちろん、日本らしく正道かつ公正な戦略だ。

 中国を逆手に取り、中国が広域経済圏構想《一帯一路》に基づき各国で強引に進める大型インフラ投資に対抗し、漏れなく対案を打ち出し、日本も正々堂々たる「ストーカー外交」を目指すのである。

 最適任指揮官は河野太郎外相ではないか。失礼をおわびした上で理由は後述する。

 中国はアジアやアフリカで、経済的合理性に乏しい大型インフラ投資を同時多発的に手掛けている。インフラが未整備な国々を助ける殊勝な心根の発露ではない。“中華圏”を拡大し、非民主的な手法で世界規模の覇権を掌中に収めようと躍起なのだ。

 従って計画はズサンで、頓挫・遅滞するケースも目立つ。労働者も中国人を引き連れる場合が多く、地元は期待したほどの経済効果が得られない。各国指導者に札ビラをちらつかせる上から目線丸出しの手口に反中国感情も芽生えており、一部に「中国離れ」が顕在化している。

 そこで、時間はかかるが、計画が緻密で、相手国の将来を親身に見据えた日本の出番となる。余程のアクシデントがない限り、当初計画は順守され、労働者の現地雇用など、対象国の経済事情にも配慮する日本。日中を天秤にかけ、大盤振る舞いをする中国に目を奪われてきた国々がジワジワと日本の支援に改めて好感を抱き始めている。中国の「お陰」と言えよう。

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