憲法9条改正、理想論か現実重視か 狭間で揺れる自民党の議論

 【政界徒然草】

 理想論か現実か、はたまた断念か-。自民党憲法改正推進本部は14日の執行役員会で、9条改正に関して戦力不保持を定めた2項を維持し、自衛隊の存在を明記することを軸として複数の案を示した。党内には「2項こそ戦後日本の安全保障に致命的な欠陥」と削除を求める声が強いが、衆参で3分の2以上の賛成が必要な国会発議を踏まえ2項維持を求める公明党への配慮が必要と判断したようだ。2項削除を掲げる石破茂元幹事長(61)は党決定に従う考えだが、9月の総裁選の争点に掲げる姿勢もみせる。

 「私も本当は2項削除論者だ。でも、これでは公明党が乗ってこないし、国民投票(での賛成多数が)も非常に難しくなる」

 推進本部の特別顧問を務める高村正彦副総裁(76)は2項削除論の非現実性を繰り返しこう説く。2項を維持して自衛隊を明記する党総裁、安倍晋三首相(63)の提案を聞いたときは「これなら機が熟すかもしれない」と考えたという。

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