日中首脳会談 安倍首相「訪中楽しみ」 李首相「両国の雨風は過ぎた」

 安倍晋三首相は9日、東京・元赤坂の迎賓館で中国の李克強首相と会談した。会談後に行われた共同記者発表での両氏の発言全文は次の通り。

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 安倍首相「李首相の来日を日本国民を代表して心から歓迎いたします。李首相の最初の来日は20代の頃でありました。中国青年代表団の副団長として日本にいらっしゃいました。当時、外相を務めていた私の父が主催した食事会に、秘書官であった私も同席をいたしました。あの頃は私も青年でありました。30代、若々しい青年でありました。30年以上の時を経て、日中両国の首脳として、こうして並んで立つことは、当時は思いもよりませんでした。お互い年齢を重ね、外見は少々変わりましたが、気持ちは当時と変わらぬ若々しさで、日中関係改善への強い意欲とともに、今ここに立っております」

 「昨年秋、フィリピンのマニラにおいて、李首相と会談し、新たなスタートを切って以来、日中関係の改善に向けた勢いはどんどん増しています。そうした中、今回の李首相の公式訪問を機に、先ほどの首脳会談において、私たちは数多くの具体的な成果について合意いたしました。海や空での偶発的衝突を防ぐための連絡メカニズムを設置いたします。緊張を緩和し、相互の信頼を醸成することで、東シナ海を平和、協力、友好の海といたします。いままさに両国の防衛当局の代表者が覚書に署名しましたが、10年ごしの課題に結果を出すことができました」

 「社会保障協定は、日中両国間の経済交流を加速するものです。3.4兆円規模の投資枠を日本向けに設ける金融協力でも合意いたしました。日本のおいしいお米を中国の皆さんにもっと食べていただく。コメの輸出拡大に向けた措置も実現します。映画共同製作協定によって、大きなビジネスチャンスが生まれるとともに、両国民の文化面での相互理解が一層深まることが期待されます。首脳同士が直接、率直に具体的に語り合うことで、これだけの具体的な成果を上げることができる」

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