河野洋平氏講演詳報(5完)「核の傘の下にいるのに『北に核放棄しろ』と言うのは自己矛盾だ」

 《河野洋平元衆院議長による日朝首脳会談に向けた持論が続いた》

 私は自分の政治経歴の中で、何としても核廃絶というものを理想として、それに向かって動きたいと思って、随分長いこといろんなことをやってきた。

 最近は核兵器禁止条約が国連に出て、賛成するか反対するかで、日本は賛成しなかった。僕はとても残念に思った。こういうのは積極的に賛成してほしい。

 そういう国が、北に核放棄をしろと言う。これは自己矛盾じゃないか。北に核をやめろと言っておいて、俺は核の傘の下にいるんだから安全で、核の傘の下にいるから核廃絶決議には入らないよ。こういう姿勢は自己矛盾を感じる。もちろん政府は今、日本の国家国民を考えれば、そんなこと言っている場合じゃないよと、核の傘にいなければと言う。

 核禁条約についても賛成派と反対派の橋渡しをするといっている。それはそうでしょう。現実にはそうかもしれないが、自分は唯一の被爆国で、常に核廃絶の先頭に立つと言っている以上は、自分の身の置きどころ、スタンスだけははっきりさせておかないとだめなんじゃないか。

 そういう核廃絶の先頭に立つという姿勢がはっきりしていればこそ、北に核をやめろと言える。そうでないのが、北に核やめろ、やめろと言えるかね。

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