米朝首脳会談開催 「慎重に」「時間無い」めまぐるしく動く状況に家族の思いは…

【拉致から40年 救出への道筋】

 北朝鮮による拉致問題がいよいよ正念場を迎える。6月12日、史上初の米朝首脳会談が開かれ、トランプ米大統領は金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長に拉致問題を提起した。金委員長は日本との対話に「オープン」な姿勢を見せたとされ、拉致被害者の全員救出へ、安倍晋三首相はトップ会談実現への強い意向を打ち出した。被害者の家族らは「最大の好機」に期待を募らせる。(社会部 中村昌史)

期待と不安が交錯

 「事態が歴史的に動いている。何がどうなるか予想もつかないが、一刻も早い救出を待つだけです」。横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(82)は米朝首脳会談の開催後、期待と不安を交錯させながら、めぐみさんとの再会への切望を改めて語った。

 6月12日、シンガポールで行われた米朝首脳会談。今年1月、北朝鮮が融和路線を打ち出すまで、激しくののしりあい、軍事的緊張を高めていた両国の対話に関心が集まる一方、開催前にトランプ氏が唐突に「中止」を表明し、その後、予定通りの開催が発表されるなど状況は二転三転した。

 ただ、家族に大きな動揺はなく「北朝鮮の関係で何があっても、今さら驚かない」との声が相次いだ。

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